犬・猫の診療
予防について
伝染病の予防接種(犬・猫)
犬・猫同士で感染する恐ろしい伝染病の感染を予防できます。
伝染病の中には人間にも感染するもの(レプトスピラ症)もあります。
犬の場合、6種~10種のワクチンがあります。飼育環境に合わせて選択します。
猫の場合、室内のみの猫は3種、室外にも行く猫は5種のワクチンがあります。
※現在、猫のエイズワクチンは販売されていません。なるべく室外に行かせないようにしましょう。
予防時期:1年に1回(体調が良い時に)
フィラリア予防(犬・猫)
蚊が媒介するフィラリアは長さ20~30cmのそうめんのような寄生虫です。
心臓に寄生し、咳や腹水が貯まるなど多臓器にわたり機能障害を起こします。
一度感染すると治療は困難です。予防開始前には、感染の有無を確認する血液検査を必ず行いましょう。
(投薬による副作用がでることがあります。)
予防時期:5月中旬~12月中旬
予防方法:月に1回の飲み薬(背中に付ける滴下薬もあります)
狂犬病の予防接種(犬)
人にも感染する恐ろしい伝染病です。
生後3ヶ月以上の犬が対象です。
予防接種は法律で定められた飼い主様の義務です。
予防時期:1年に1回(推奨期間4~6月)
ノミ予防(犬・猫)
散歩に行く、他の犬や猫と遊ぶ、室内でも飼い主がノミを持って帰ることで感染します。皮膚病やアレルギー、猫ひっかき病、瓜実条虫寄生の原因にもなります。人にも寄生します。
予防時期:通年
予防方法:1ヶ月に1回の飲み薬(犬のみ)、背中への滴下薬
ダニ予防(犬・猫)
草むら・芝生・野山などで散歩中に感染します。
マダニは草の上で待機し犬や猫に寄生します。マダ二の寄生は皮膚病やアレルギーの原因にもなります。
犬はマダニが媒介する寄生虫でバベシア症(貧血症状など)になることもあります。人にも寄生します。
近年、ダニが媒介するウイルスにより発症するSFTS(重症熱性小板減少症候群)の報告が増加しています。
犬や猫、人にも感染し重症化・死亡することもあります。
予防時期:春先から秋口まで(野山・草むらに行く場合は通年)
予防方法:1ヶ月に1回の飲み薬、背中への滴下薬
子犬をお迎えしたら
離乳~ | フィラリア予防とお腹の寄生虫の検査・駆虫 |
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生後2~4ヶ月 | 伝染病の予防接種 |
生後2~4ヶ月 | パピークラス(子犬の幼稚園)に参加し社会勉強 |
生後3ヶ月~ | 狂犬病の予防接種 |
生後6ヶ月~ | 避妊・去勢手術 |
※お迎えして1週間は環境の変化から体調不良になりやすいため、予防接種は控えてください。
※予防接種の時に便をご持参ください。初回のみ無料で糞便検査を行います。
子猫をお迎えしたら
離乳~ | フィラリア予防とお腹の寄生虫の検査・駆虫 |
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生後1.5ヶ月~ | 社会勉強(いろいろな人間と会う、音や刺激を経験するなど) |
生後2~4ヶ月 | 伝染病の予防接種 |
生後6ヶ月~ | 避妊・去勢手術 |
※お迎えして1週間は環境の変化から体調不良になりやすいため、予防接種は控えてください。
※予防接種の時に便をご持参ください。初回のみ無料で糞便検査を行います。
※猫エイズ、猫白血病のウイルス検査をおすすめします。